深浦九段がB級に落ちたのはおかしいと思うのですが。
将棋ってさ。
あり得ないと思うことが普通に起こる。
だってあの深浦王位がB級に3回落ちる。
羽生名人とほぼ互角の成績。
今日の王将戦がどうなるかわからないが、2冠の可能性大いにあり。
羽生名人に5連勝した渡辺竜王に早指し以外では負けたことがない。
なのに三浦八段より下の順位にいつもいる。
(三浦八段は羽生七冠から棋聖を奪ったお人ではあるのだが。)
やはり深浦九段はA級にいるべきだと思うのですが。
少なくともA級よりB級の方がタイトルを持っているので、僕はB級が弱いとは思えません。
|||
ドライな言い方をすれば「そういう決まりだから」となってしまいますが、
それだけ(我々凡人に想像がつかないほど)ギリギリの世界だ、ということなのでしょう。
順位戦A級ほど注目はされませんが、「竜王戦1組」も似たようなものだと思います
(タイトルの「名人」「竜王」が同格であること、そして竜王戦は賞金がずば抜けて高い)。
定員16名、降級4名とこちらも狭き門です
(今年は中原十六世名人の引退で定員・降級が1人少ない)。
深浦王位はこちらでは順調に勝ち上がっており、来期も1組は確定。
あと1勝で3年連続の決勝トーナメント進出も決まります。
昨年は「羽生名人vs谷川九段」「中原十六世名人vs森内九段」「佐藤棋王vs三浦八段」という、
トップ棋士同士による無情の残留決定戦が3組もありました
(左の棋士が勝ち、右の棋士が2組に陥落)。
今年も「佐藤棋王vs木村八段」というA級棋士同士の残留決定戦が
ちょうど今日(27日)行われ、敗者は2組陥落。
…大変な世界です。
|||
A級とB1組の実力は拮抗しているということだと思います。
|||
羽生に対して互角の対戦成績があるので、そう思われがちですが、それ以外のトップ棋士に特に大きく勝ち越しているわけではないので、A級定着が難しいのではないでしょうか。
今期は羽生が名人であるわけですから、降級も仕方なかったかもしれません。
カモである渡辺がA級に上がってきたら、定着できるでしょう。
|||
例えその年度が絶好調であったとしても、棋戦によって勝ち星に恵まれないものがあるのは頻繁に起きている現象です。
一昨年の佐藤(康)棋王なんかは、その最たる例とも言えるでしょう。(当時佐藤棋聖は次々とタイトル戦に挑戦し棋聖位防衛戦を含め6棋戦連続で番勝負に登場しました。しかし、その鬼神とも言える進撃の中 順位戦だけは勝ち星が延びず、挑戦どころか負け越し(4勝5敗)を喫してしまい 全タイトル戦登場は叶いませんでした)
逆に言えば、タイトルを獲得/防衛し、トップ棋士と互角の勝負をしていてもA級に残れないのは、深浦王位にまだ何かが足りない(具体的に何なのかは私ごときには判りかねますが・・・)という事なのではないでしょうか。
今回名人戦挑戦者となった郷田九段も、かつては深浦王位と同じくAとB1を行ったり来たりしていましたが、一度残留を決めてからは安定してA級の座をキープ出来る様になりました。
深浦王位も我々の眼には見えない何かの壁を突破した時に真のA級棋士となるのだと思います。
|||
順位戦は持ち時間が長いので、単なる技術力だけではなく集中力・持久力も必要なのでしょう。
そして何より、総当りのリーグ戦なので、あらかじめ相手がわかっていて、しかも、その相手が強豪揃いとなると、精神的な面でもかなり大きいと思います。
それを言うなら、私から見れば渡辺明竜王がB1で留まり、森下卓・島朗両九段がB2に転落したことの方が腑に落ちませんね。
0 件のコメント:
コメントを投稿