2012年2月25日土曜日

将棋の段位で、1級と初段は何が違うのですか? 将棋の漫画で、男の子(小5)が ...

将棋の段位で、1級と初段は何が違うのですか?



将棋の漫画で、男の子(小5)が

「将棋スクールで1級に昇級した。でも道場ではもう初段です」

という風に言っていました。



これはすごい事なのでしょうか?

素人なのでよく意味がわからず・・・。



お分かりになる方お願いいたします。



(将棋の漫画は週刊モーニングに載っています)


|||



アマチュアの段級位は各道場や教室で独自の認定を行っていますから、場所によって段級位が違うということも生じます。たとえば厳しい道場の場合は(強い人が集まる道場など)、勝ち星規定で段級位が決められている場合、あまり勝てないので低い段級位であるのに、他の道場に行ってみると2段階上位の棋力として待遇された・・・ということがあるわけです。(ちなみにプロの段級位とアマチュアのそれとは全く違います。アマチュア六段〜七段がやっとプロ四段に届くかどうかという感じです)



しかしながら、正式な段級位認定は将棋連盟が認めた者しか行うことができないとされていますので、一定の基準は存在します。将棋では「初段」が棋力の上での一区切りのように言われています。初段くらいの棋力があれば、ほぼ定跡に通じており、手筋も使いこなせるとされ、一般的にも強いほうに入るとされています。駒の動かし方を知っている程度の人には、まず負けないくらいの強さです。また、費用がかかりますが、将棋連盟から正式な「免状」(会長、名人、竜王の直筆揮毫とともに、文言が墨で書かれている立派なものです)を受けることができるようになります。



1級の場合は級位認定証がもらえますが、印刷されたちゃっちいものです。初段の場合は、和紙に「夙ニ将棋ニ 丹念ニシテ 研鑚怠ラス 進歩顕著ナルヲ認メ 茲ニ初段ヲ 允許ス」と書かれています。将棋を本格的に初めた人が、まず最初に目指す最初の目標が「初段」というわけです。



ちなみに、初段になることを「入段」と呼ぶのは誤りです。正しくは「入品」(にゅうほん)と言います。有段者視点でざっくり言うと、級位者は初級編、初段〜三段が中級、四段〜が上級という感じではないでしょうか。一般的には1級でも相当強いと思われると思います。



|||



すごいという程のこともありませんが、将棋には段級で実力を表す仕組があります。男の子(小5)は自分が昇級することを目標に将棋スクールや道場に通っているはずです。二級から一級に昇級すれば、それは喜びですし、励みになるし、周囲にも知らせたい事実であります。一級から昇級すれば入段といって初段になります。段級は厳密な基準があって認定されるものではないので、同じ実力でも将棋スクールや道場で微妙に異なる段級位が認定されることは珍しくない。すごいというほどでもないが、小5なら一級、初段は誇らしげ、嬉しげに周囲に吹聴したくなるのは自然のことだと思います。そういう年頃でもあります。


|||



10級→9級→…→2級→1級→初段→二段→…→八段→九段



という感じです。

0 件のコメント:

コメントを投稿